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カテゴリー: 飛行のしくみ

飛行機はなぜ飛ぶ? 翼が揚力を生むしくみと、失速する理由

要点

飛行機が飛ぶのは、翼が通り抜ける空気を下向きに曲げるからです。空気を下に押すと、同じ大きさの上向きの力が生まれます。これが揚力です。同じ流れによって、翼の上は圧力が低く、下は圧力が高くなります。

揚力:ひとつの空気の流れと、二つの説明

揚力は、機体の重さに逆らって機体を支える力です。翼は、そばを流れる空気の向きを変えることで揚力を生み、上面と下面の両方が流れを下向きに曲げるのに役立っています。空気を下に押せば、翼は上に押されます。ニュートンの第三法則にある作用と反作用です。

同じ流れでは、翼の上の圧力が低く、下の圧力が高くなっています。ベルヌーイの定理は、この圧力を空気の速さと結びつけます。この二つは対立する理論ではありません。NASA はどちらの説明も正しいとしており、FAA は翼が揚力を生むときには常に両方が働いているとしています。

自分で試してみる

迎角のスライダーを動かして、臨界迎角まで揚力が曲線に沿って増え、そこで気流がはがれて揚力が落ちる様子を見てください。

迎角と揚力

向かってくる空気6.0°揚力迎角とともに着実に上がり、臨界迎角で最大になったあと下がる曲線。0°8°16°24°揚力(イメージ)臨界迎角

通常の飛行:角度が大きくなるにつれて、揚力はなめらかに増えます。

一般的な翼を使ったイメージ図で、特定の航空機のデータではありません。実際の翼は、翼の形、フラップ、条件によって、約 16〜20 度で失速します。

揚力についての二つの誤解

「等時間通過説」は、翼の長い上面を通る空気は、下を通る空気と後縁で出会うために速く流れなければならない、という考えです。これは間違いです。上面の空気はそれよりさらに速く流れ、先に後縁に着きます。また、この説では紙飛行機の平らな翼や背面飛行を説明できません。

もう一つの誤解は、科学は飛行を説明できない、というものです。細部は複雑で、短い説明はたいてい単純化しすぎていますが、空気の流れの方程式は揚力を表しており、技術者はそれを使って翼にかかる力を計算しています。

迎角と失速

迎角は、翼と向かってくる空気との間の角度です。パイロットが操縦輪や操縦桿で揚力を変える主な手段です。角度を大きくすると揚力は増えますが、それは臨界迎角までで、設計によって約 16°〜20° です。それを超えると空気が翼の上面からはがれ、揚力が急に減ります。これが失速です。翼はまだいくらか揚力を生みますが、機体を支えるには足りません。

速度と重さが大切な理由

揚力は速度とともに急速に増えます。対気速度が 2 倍になると、同じ翼が同じ角度で生む揚力は 4 倍になります。そのため、遅い機体は水平を保つのに大きな迎角が必要で、速い機体は小さな迎角で済みます。重さも関係します。揚力は重さと釣り合わなければならないからです。

よくある間違いと誤解

  • ニュートンとベルヌーイを対立する説明だと考える。どちらも同じ流れを表しています。
  • 失速した翼は揚力をまったく生まないと考える。いくらかは生みますが、足りないだけです。
  • 大切なのは翼の曲がった上面だけだと考える。空気に対する翼の角度も同じくらい大切です。

よくある質問

飛行機はどうして背面飛行ができるのですか?

揚力に曲がった上面は必要ありません。対称形の翼や、紙飛行機の平らな翼でも、空気に角度をつけて当たれば揚力が生まれます。背面飛行では、パイロットが翼を、空気をなお地面の方へ曲げる角度に保つので、押す力は上向きのままです。

重い飛行機ほど速度が必要なのはなぜですか?

重い機体はより大きな揚力を必要とします。パイロットは迎角を大きくできますが、それは臨界迎角までで、臨界迎角は重さによって変わりません。それ以上の揚力を得るには速度を上げるしかないため、重い機体ほど高い対気速度で失速します。

フライトシミュレーターでこれを確かめられますか?

はい。AeroFox の無料レッスンでは、練習機の機首を上げ下げして速度の変化を見たり、安全な高度で失速警報の近くをゆっくり飛んだりできます。AeroFox は学習用のツールで、認定を受けた訓練ではありません。操縦士免許の飛行時間にも算入されません。

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このテーマのほかのレッスン: 操縦装置とトリム

出典

リンク先の出典は英語です。

  1. 揚力とは? (NASA グレン研究センター、『航空学入門ガイド』)
  2. ベルヌーイとニュートン (NASA グレン研究センター、『航空学入門ガイド』)
  3. 等時間通過説(揚力に関する誤った理論) (NASA グレン研究センター、『航空学入門ガイド』)
  4. 傾きが揚力に与える影響 (NASA グレン研究センター、『航空学入門ガイド』)
  5. 『操縦士航空知識ハンドブック』(FAA-H-8083-25C)第 4 章と第 5 章 (FAA)
  6. 『飛行機操縦ハンドブック』(FAA-H-8083-3C)第 5 章:低速飛行と失速 (FAA)

この解説について

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